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スギ花粉の飛散情報

あすのスギ花粉飛散予測



スギ花粉情報
スギ花粉の本格的な飛散シーズンが始まりました(2010.02.23)

 本日(平成22年2月23日),海沿いの観測定点のスギ林で開花が確認されました。
 よって,これからスギ花粉が連続的に観測されるようになります。今年は平年並みに気温が推移したことから,昨年(2月12日)より10日ほど遅かったものの,ほぼ平年並み(2月20~25日)の開花となりました。

 今後,花粉の飛散数は徐々に増加していき,3月10日頃から2週間程度,飛散のピークが続くと思われます。その後は,徐々に減少し,4月中旬になる頃に概ね終了するでしょう。

 今シーズンの花粉飛散量は,平年(2,500個程度)より少なくなると予想されており,平野部では1,400個/cm2程度の飛散量が見込まれています。平年より少ないとはいえ,スギ花粉の多い日にはくしゃみ,鼻水,鼻づまりなどの症状が予想されますので,例年同様,マスク等による予防対策を心がけてください。

 また,目のかゆみ,鼻水,くしゃみといった症状が出た場合,花粉症の可能性が考えられますので,速やかに医師に相談し早期治療に努めることが肝要です。


平成22年のスギ花粉総飛散量の予測について(2009.12.11)

1.富山県におけるスギ空中花粉の総飛散量
 平成22年2月~5月のシーズン中における平野部のスギ花粉飛散量は、「平年より少ない」と予測され、1cm2当たり1,400個程度の見込みです。これは、花粉飛散の調査を開始した平成3年から平成21年までの平均値(2,558個 / cm2)より1,000個程少なく、「平成21年(4,120個 / cm2)と比べると1/3程度の飛散量」となります。

 スギ花粉の飛散量は、12月上旬に県内21箇所で行ったスギ雄花の着花量調査(注)の結果から予測されますが、図に示したように年によって大きく変動します。スギの花粉飛散量は、雄花が着花し始める前年の夏(7,8月)の天候に強く影響を受けますが、気温が高く降水量の少ない年ほど多く着花する傾向があります。平成21年の夏の気温は平年より1℃ほど低く、降水量は80mmほど多い、いわゆる冷夏で長雨の年でした。このことから、スギが着花するには不適の気候となり、着花量(花粉生産量)は少なくなったと考えられます。

 スギ花粉の飛散量は、近接するスギ林までの距離や風向きなどの影響を強く受けるため、場所によって大きく異なります。本県の場合、スギ林が集中している山沿いの地域で飛散量は多く、海岸線に向かうに従って減少する傾向にありますが、平野部でもスギ林に隣接した場所では、予想をはるかに超える花粉が飛散することもありますので注意が必要です。

                                              平成22年の予測値
                                           1,400個/cm2 ↓

                図 花粉飛散量の年推移と平成22年の予測

(注)スギ雄花の着花量調査
  県内各地の見通しの良いスギ林21箇所を観測定点として選び、毎年12月上旬に着花状況を4段階(3点-木全体に着花が多い、2点-部分的に多くの着花が認められる。1点-着花は認められるが少ない。0点-着花が認められない)で評価し指数化する。その後、集計して1シーズンあたりの花粉飛散個数を予測する。


2. スギ花粉の飛散パターン
 例年、スギ花粉は2月中旬から連続的に観測されるようになり、3月上旬から急激に増加します。晴れて風の強い日には、1日に観測される花粉数が1cm2当たり50個以上になることもあります。このような傾向は3月下旬まで続き、その後花粉数は次第に減少し、4月の中旬にほぼ終息します。花粉飛散開始日の予報については、次回のスギ花粉症情報(1月下旬予定)でお知らせします。
 なお、スギ花粉飛散量は降水、風速及び風向といった気象条件によって大きく変化します。今後のスギ花粉予報に留意して、次に述べる予防対策をとることが重要です。


3. 花粉症の予防対策
 スギ花粉症は、花粉中の抗原(特定のタンパク質)によって引き起こされるアレルギー症状です。このため、スギ花粉との接触を出来るだけ回避し、スギ花粉と接しても症状を起こさないように対処する必要があります。また、スギ花粉症は症状がひどくなってからでは軽減するのは難しいので、悪化させないように予防することが何より重要です。
 スギ花粉症予防のポイントをまとめると以下のようになります。
                    
(1) スギ花粉シーズン前に予防対策をとること
 例年、スギ花粉は2月中旬頃から連続的に観測されます。この飛散が始まる2週間前から抗アレルギ-剤等を服用することによってシーズン中の症状を軽減することができます。次回(1月下旬)、飛散開始日の予報を発表しますので、医師と相談のうえ対処して下さい。 

(2) スギ花粉の大量飛散日は外出を避けること
 3月上旬から下旬までの間はスギ花粉の飛散最盛期にあたり、この間の晴れた日や風の強い日に大量の花粉が飛散します。このような日に外出すると、大量の花粉を吸い症状が著しく悪化しますので、やむを得ず外出する場合は、マスクや眼鏡等の着用を心がけて下さい。

(3) 室内への花粉の侵入を防ぐこと
 スギ花粉シーズン中に窓などを開放すると、室内に花粉が侵入し、花粉症を悪化させる原因となります。一方、屋外で長時間作業をした場合には、着衣にも花粉が付着していますので、ブラシなどで花粉を払い落として屋内に入るようにして下さい。ふとんや洗濯物を外に干すことも、室内に花粉を持ち込むことになりますので避けて下さい。

(4) 花粉症の症状が出た場合には速やかに医師と相談すること
  花粉症は風邪の症状と混同されやすいため、治療が遅れがちとなります。くしゃみ、鼻 水、眼のかゆみといった症状が花粉シーズン中に認められた場合、花粉症の可能性もありますので、速やかに医師と相談し早期治療に努めることが肝要です。

問い合わせ先
富山県医師会花粉症対策委員会
 富山県森林研究所 森林資源課
  主任研究員 斎藤 真己
  TEL 076-483-1511 
  E-mail saito@fes.pref.toyama.jp


無花粉スギ「はるよこい」について

 今や国民病とまで呼ばれ大きな社会問題になっているスギ花粉症対策の一つとして,林業分野ではどのようにしたらスギ林からの花粉飛散量を少なくできるかが緊急の課題となっています。
 そんな中,富山県森林研究所(旧林業試験場)では,春先になっても全く花粉を飛散しない無花粉スギを開発し,「はるよこい」と命名して品種登録の出願をしました。
 この名前は,全国3,327件の応募の中から決定され,童謡にもあって親しみやすいうえ,花粉の飛ばないさわやかな春が来てほしいとの願いが込められています。
(※「はるよこい」は、平成19年3月22日に品種登録されました。)


1.特徴

 「はるよこい」は1992年に富山市内の神社で偶然発見された無花粉スギ(タテヤマスギの突然変異体)の種から育成した品種で,「花粉がない」「初期成長がよい」「さし木の発根能力が高い」といった特徴を持っています(写真-1)。
 このスギは,外見上普通のスギと同じでなんら変わったところはありません。花粉がつまっている雄花も普通のスギと同じように形成されていきます(写真-2)。
 しかしながら,雄花の中を顕微鏡で詳しく観察してみると,花粉の基となる細胞(花粉母細胞)は,作られるものの,途中から花粉粒が肥大していき,最後には全く花粉がなくなってしまいます(写真-3)。
 一方,このスギからとれた種子の発芽率も普通のスギと変わりなく,苗の生育も順調であることから,種子をつける雌花の機能は正常です。
 このように花粉が作られない性質は一般的に「雄性不稔(ゆうせいふねん)」と呼ばれ,スギの場合,一対の劣性遺伝子(aa)によって支配されていることが明らかになりました(無花粉スギのデータベース参照)。


 
 
 

2.今後の苗の供給

 現在,「はるよこい」のさし木用の穂を安定的に採れるよう,採穂園を整備中です。富山県では,平成23年から年間500本程度の生産体制を整え,まずは公園などに緑化用として普及していく予定です。




環境省花粉観測システム(「はなこさん」)について
 環境省が行っている空中花粉自動観測システムが富山県にも導入され,リアルタイム(1時間ごと)のデータがインターネット(http://kafun.taiki.go.jp/)を通して閲覧できるようになりました。
 ただし,この測定器は雪や砂などの粒もカウントしてしまうため,降雪時などには非常に高い数値となりますのでご注意下さい。



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